ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

心原性肺水腫(心不全)に対して利尿剤が効かない 心原性肺水腫に対する人工呼吸戦略

目次


心原性肺水腫について


心臓病を患ったワンちゃん、ネコちゃんで肺水腫を経験されてつらい思いをされた方もいるかと思います。
肺水腫は心不全の代表的な症状の一つであり、命に関わる重篤な呼吸不全に陥ります。基本的には酸素室の中で適切な入院治療を行えば、1日2日で退院できるケースも多いですが、心臓病自体を治す治療ではないため病態の進行とともにお薬が効かなくなり、結果肺水腫を繰り返すことになります。



難治性心原性肺水腫の人工呼吸戦略


肺水腫の中には治療にうまく反応せず呼吸状態の悪化が進行し、かつ血行動態が安定しないケースもあり、この場合には通常の治療では救えないことがあります。
右肺の全域(点線)が白く、肺水腫が認められる。
肺水腫が認められた領域(点線)が改善。
当院ではそのような重篤な呼吸不全でも、人工呼吸管理により呼吸不全の改善、血行動態の安定化を図り救命することに尽力しています。


執筆担当:獣医師 上原 拓也
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